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「現場からの治療論」という物語―古稀記念「現場からの治療論」という物語―古稀記念
神田橋 條治
岩崎学術出版社 刊
発売日 2006-04


内容(「MARC」データベースより)
治療一筋の人生を生きたおじいさんの頭に浮かんだり消えたりした空想群で編んだ、若い治療者へ向けた物語。「いのちの物語」「病」「ファントム界」「病む側の視点からの治療」「ファントムの登場」など9章で構成。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
神田橋 條治
1937年鹿児島県加治木町に生まれる。1961年九州大学医学部卒業。1971~72年モーズレー病院ならびにタビストックに留学。1962~84年九州大学医学部精神神経科、精神分析療法専攻。現在、鹿児島市伊敷病院

目次

第1章 いのちの物語
第2章 病
第3章 ファントム界
第4章 病む側の視点からの治療
第5章 ファントムの登場
第6章 治療する側の視点からの治療
第7章 治療的介入という異物
第8章 からだPへの治療的介入
第9章 研究


「ファントム」と「からだ」の橋渡しとしての「ファントム」 2006-06-05
コツ3部作の精神療法面接のコツの第4章の「学習と文化」に通じるものを感じた。この章は先生自ら「グリコのおまけ」と評し、今回の本は「童話」とまで言い切っている。しかしそこに見事なまでの先生の策略が感じ取れる。これらの文章を「取るに足らないもの」と捉えた者に対して、先生の「ファントム」は、その者の無意識に直接入り込み、その者の「からだ」に変化を与えるだろう。そして、これらの文章を「素晴らしい」と感じた者は、繰り返し目を通し、音読することによって、結果、その者に変化を促すだろう。いずれにせよ、先生の「ファントム」は、読む者に変化を与えてしまうのである。読み手の「ファントム」と「からだ」を繋げるための触媒として働き、「医学栄えて、医療亡びる」ことを少しでも遅らせるために、先生の「ファントム」は世に出された。この本によって「大いなる退行」を選び取る者が1人でも多くなることを望む。


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