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抗菌薬の考え方、使い方〈ver.2〉抗菌薬の考え方、使い方〈ver.2〉
岩田 健太郎 /宮入 烈
中外医学社 刊
発売日 2006-12


内容(「BOOK」データベースより)
「正しい抗菌薬の使い方は難しいが、その難しさがどこにあるかを知り、基本的な考え方を飲み込めば、そこにあるのは楽しい知的作業である」という認識から使い方のノウハウを洒脱な文章で解説した。今回の改訂では全頁にわたって補筆・改訂を図ったほか「日本における抗菌薬使用の問題点」の章を新設、また抗菌薬一覧表を付してより実際に役立つよう図った。


抗菌薬についての役に立つ知識が得られます 2007-01-03
おもろしく気軽に読める本だが、なかなか有益な知識も与えてくれる。少しまとまりが悪い感じがするが。筆者の次のような指摘は特に有益である。

1 ユナシンS(ampicillin)のようなペニシリン系は半減期が短いため4〜6時間おきに投与すべきである。

2 クラビット(levofloxacin)のようなキノロン系は濃度依存性で効果を示すために1日1回投与すべきである。ただしシプロキサン(ciprofloxacin)のような比較的古い薬は1日2回投与である。

3 セフェム系はよく世代で分類されるが、これは誤解のもとになる。モダシン(ceftazidime)とロセフィン(ceftriaxone)はともに第三世代である。モダシンはグラム陰性桿菌、緑膿菌に効果があるが、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌のようなグラム陽性球菌には効かない。ロセフィンはグラム陰性桿菌には効果があるが、緑膿菌には効かない。肺炎球菌にはよく効き、市中肺炎の第一選択になっている。モダシンをロセフィンと同じように思い、市中肺炎に使うことはできない。

4 偽膜性大腸炎の治療はフラジール(metronidazole)かバンコマイシン(vancomycin)の経口投与である。経口投与できない時、フラジールは腸管にも行きわたるから点滴投与できるが、バンコマイシンは点滴では腸管に入らないため点滴投与できない。ところが日本にはフラジールの点滴薬がない。

5 カルバペネム系(チエナムなど)は非常に広い細菌に効果があるが、決して強い抗菌薬でない。


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