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がんばらないがんばらない
鎌田 實
集英社 刊
発売日 2003-06


内容(「BOOK」データベースより)
リンパ肉腫の青年が言った。「自分の入る墓を見てきた。八ケ岳の見える景色のいい所だったよ」青年にぼくはささやいた。「よくがんばってきたね」最後まで青年は誠実に生きて、死んだ。そこには忘れさられた「魂への心くばり」があった。テレビドラマ化されるなど、マスコミの話題をさらった感動の書をあなたに。


自分の治療は自分で決める。 2007-01-10
患者さんは今まで一生懸命頑張って生きてきたんだから、もう「頑張らなくていい」。

あとは医療スタッフが最善の医療を提供できるように「頑張る」。

そして、最善の医療を受けながら、どの治療を選択するかは患者さん自身で決める。



鎌田先生が実際に受け持った患者さんの話がたくさん書いてあります。

どれも悲しいけれど、最後には温かな気持ちで涙が止まりません。

人が忘れていた大事なものを思い出させてくれます。



医療人として、自分ももっと「頑張らなければ」と感じることができました。


昨年秋、四年の癌闘病の末、最愛の父を亡くしました。
もし、もっと早くに著書に出会ってたら、諏訪病院に絶対に行ってました。
私達はインフォームド・コンセンツを勘違いした医者へ翻弄されたあげく、
幾度も絶望と葛藤と受容の日々を父と共に苦しみました。
~日本の医療の悲しみ~の症例などはまさに私と父の体験そのままでした。
「ホスピス医療・・・有名人や金持ちのためだけでなく、貧富に関係なく
命と死にかかわる部分だけはすべての人に平等でと願う。」という鎌田医師の
下りに涙が溢れて止まりませんでした。
すべての医療従事者のみなさんに読んでもらいたい一冊です。
そして、今、現実に苦しんでおられる患者さん、周囲の家族の方に・・・
少しでも光を見出してもらえるのでは・・・と思った一冊です。



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