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行動変化をうながす糖尿病エンパワーメント101のコツ
Robert M.Anderson /大橋 健
医歯薬出版 刊
発売日 2005-05


内容(「MARC」データベースより)
糖尿病とともに生きる人々が自らの力で行動を変えていくのを促すためのコツをまとめる。様々な心理社会的問題あるいは行動変化に関する課題に直面する患者を生涯にわたってサポートするためのヒントをQ&A形式で収録する。


細かいところに手が届く
糖尿病患者教育というのは指導する医療者と患者さんの間で織り成す感情のやりとりがコツになる。本の上での指導というのは目の前にしていないから一言でいうことができない。その局面局面で起こりうる無数のケースの中から良く出てくる問題点に絞って、こういうときはこういう、こういうときはこう考える、というのを集めた本。とっても役に立ちます。

『糖尿病エンパワーメント』という概念を、具体的にどう現実化すればいいか、101の実例で説明。
これから糖尿病療養指導を学ぶ初学者にはよき手引きになり、ベテラン専門医には自分の臨床態度を見直す鏡となる本です。
何より、日本語訳が素晴らしく、訳者の工夫が全編にみられます。

『訳者あとがき』に例として書いている「基本となる技を学び、稽古を繰り返す中でこそ、初めて柔道の『道』が体得できるはず」という訳者の不屈の信念が、分かりやすい日本語訳を生み出したのでしょう。

単なるマニュアルではなく、じっくり味わって読みたい良書だと思います。


 ありがちな「こうしたらうまくいった」事例集ではなく、患者さんとの
関わり方を根本から考え直させる内容でした。内容は深いけれど、
Q&A形式で読みやすく、「あの患者さんにはこんなアプローチを試してみよう」と思える実践的な本でもあります。
 「エンパワーメント」に取り組みたいけれど、目の前の患者さんと
どう関わればよいのかわからない、そんな方におすすめの一冊。
 一部、日本の状況と異なる部分もありますが、翻訳も自然で抵抗なく読めます。


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