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主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ
江部 康二
東洋経済新報社 刊
発売日 2005-01-14



多くの人に読んでほしい 2007-03-09
糖尿病は糖負荷に耐えられないひとつの体質と考えます。現在「バランスのよい食事」といわれるような配分(炭水化物60%など)でも糖尿病体質の人では血糖値を低く保てません。そのメカニズムについてもこの本ではよく説明されています。高血糖のままでいると、いろいろな合併症が出てくるために、高血糖にならないよう食事療法、運動療法、薬等でコントロールします。しかし、入ってくる糖質を制限する、これが高血糖をまねかない一番の方法です。タイトルにギョッとするかもしれませんが、「糖尿病=インシュリンの機能不全」を解決するには糖質制限、糖質管理が大切ということを、わかりやすく述べた良書です。糖分を取らなければ人間は生きてゆけないのでは、と思うかもしれませんが、糖質を制限しても人間はエネルギーを活用して立派に、健康に生きてゆけるのだとこの本を読むとわかります。著者自身も糖尿病体質であり、血糖値の正常化と健康的な体格(メタボリックシンドローム脱出!)を維持されています。著者の勤務する高雄病院では1999年からこの食事療法をすすめ、糖質制限のみで良好な血糖コントロールを保っている患者さんが多数いらっしゃいますし、医学論文としても、血糖コントロールの効果は発表されています。また、高脂血症の改善にも効果的です。今話題のメタボリックシンドロームもこの食事療法によって間違いなく、改善できるでしょう。注意していただきたいのは、「主食を抜く」だけでなく、全体的な糖質を制限すること、しっかり読んでいただき、糖質制限の論理を理解して実践してほしい。ときどき、ご飯をやめて間食に糖質を取っていたりして、効かない!というはなしもあります。一人でも多くの方に、この本を読んでいただいて日本での糖尿病治療のスタンダードが糖質制限になってほしいものです。

糖質制限食という言葉をご存知でしょうか。これは、通常の糖尿病治療食よりも炭水化物を大幅に減らし、その分だけ良質な脂肪とタンパク質を増やした食事です。糖質制限食は、現在、欧米諸国では主流になりつつあり、例えば、ビル・クリントン氏(米国前大統領)もこれに似たパターンの食生活を取り入れているそうです。この糖質制限食は、糖尿病だけでなく、肥満や動脈硬化などの“メタボリック症候群”系の病気にも効果があるようです。
 高雄病院では、次のような3パターンの食事を行っている模様です。ちなみに、私は(2)のパターンを4年前から続けており、当時は糖尿病でしたが、現在の血糖値はほぼ正常値になりました。
(1) スーパー糖質制限食
 朝・昼・夜の3食とも主食ナシ。おかずのみ食べる。効果は抜群だが、主食が好きな人にはやや辛い?
(2) スタンダード糖質制限食
 朝食と夕食は主食抜きで、昼食のみ主食を食べる
(3) プチ糖質制限食
 夕食のみ主食抜き。朝食と昼食は主食を食べる。効果はマイルドだが、主食が好きでたまらない人に適用している
 今後、この食事療法が日本に普及すれば、ほとんど薬に頼らずメタボリック症候群の治療・予防が可能になるので、社会的な意義も大きいと思います。興味をお持ちの方には、ぜひ、ご一読をお薦めします。

40歳をこえて、さすがに肉付きがよくなり体脂肪率も年齢基準値をオーバーしそうになった矢先に、出会ったのがこの本。手に取ってパラパラとめくってみたら、なんだかとても分かりやすそう。読み進むうちに「人が糖尿病になるメカニズム」が手にとるようにわかり、その主因が炭水化物や糖分などの過剰摂取であることがストレートに理解できた。一部の食事療法などの本とは異なり、その解説は科学的で実証的。それもそのはず著者は京都の高雄病院の内科医で、近年、糖尿病を積極的に研究。欧米医療の最新成果も観察しながら、自らの臨床現場に取り入れてきた実績をもつ。また、人類の代謝システムの特色を人類史的に解き明かすあたりは、読み物としても相当おもしろく、新鮮だ。
さて、この本に書かれている食事指導に従って、私はダイエットに挑戦してみた。するとどうだろう、はじめてから3週間で体重3kg減、2ヶ月後にはさらに4kg減っていた。ウエストは-4cm。体脂肪率は基準値以下になってしまった。その間、ダイエットをしているという苦しさは皆無。その後、この体重をほぼキープしている。メタボリック症候群の仲間入りはまちがいなく避けられた。
今回、糖質制限食を自分のカラダで試すことによって、カラダのなかで起きている代謝メカニズムを実感してみる、というとてもオモシロい経験ができた。糖尿病、あるいはダイエットに関心を持つ人のそれぞれに一読をおすすめしたい一冊である。


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