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Dr.林の当直裏御法度―ER問題解決の極上Tips70
林 寛之
三輪書店 刊
発売日 2006-05



プロのアート満載 2006-06-28
診断・技術に重きをおくscienceに対して、本書は医者のプロとしてのアートartが満ち溢れている。確かに人生表と裏があるが、本タイトルの「裏」は実は非常に重要だったりする。臨床現場でいつも胸に引っかかっていたものが、整然と整理されており、胸のつかえが取れた感じだ。あっという間に読めた。EBMも提示され、このようなアートを示した本は本書以外にはなく画期的だ。臨床好きは読む価値あり。星10個でもいい。

この本は久しぶりに非常にすばらしいと思います。
理想論や美辞麗句を並べて「ERがんばれ」や
「救急診療はこうあるべき」等というのではなく、
ER診療の不条理さ、様々な苦境や「何でだ」という事例が
多く、現実の業務が非常につらいことを十分承知した上で、
それでもこのようにやっていこうよという前向きな提言が
満載されています。
誰もが活字にしたかった当直勤務医の苦しみや実情が
ズバリ記載されており、そうそう、あるある、こんなこと、
自分もよくこうしてしまう、と実感と納得の連続です。
筆者が現場をよく知っており、修羅場を数々くぐってこられた
ことがよく伝わってきます。

ER業務に関わる機会のある医療従事者は必読だと
重います。当直医師だけでなく看護師や、
各医療機関のER責任者の先生方にもぜひ目を
通していただきたいと思います。

ちなみに直接の診断・治療に関する項目は
少なくERでの立ち振る舞いについてが中心ですので
診断・治療に関する記載を期待される方は
別の文献を参照して頂いたほうがよいと思います。
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