忍者ブログ
[118] [76] [135] [87] [67] [83] [116] [110] [101] [103] [99]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


糖質制限食 春のレシピ
江部 康二 /?野 邦子
東洋経済新報社 刊
発売日 2007-02-09



力強いバイブル 江部康二先生の糖尿病シリーズ三部作はすべて読みました。今回の春のレシピは前作の「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」の兄弟版ともいえる雰囲気ですが、よりわかりやすく、写真も綺麗です。また補助食品も豊富に紹介されているところが嬉しいですね。糖質制限食はカロリー計算が不要という所が魅力ですが、主食を中心とした食事構成に慣れた日本人としてはどんなメニューにするのかということが悩ましい所でした。この本を読むとそんなに難しくはないのねと安心します。すべての糖尿病にこの糖質制限食とまでは思いませんが、コントロールに行きずまった患者さんには力強いバイブルです。春が出たということは次回作は夏レシピ?と楽しみですね。

江部康二先生の糖質制限食のシリーズの3冊目、より見やすく、わかりやすくなっています。糖尿病になるとカロリー制限!豪華な食事はだめ!ではないのです。食べられるものはこんなにいっぱい!と元気になります。
 「糖質制限食は糖尿病、メタボリックシンドローム、肥満を速やかに改善する画期的な食事療法です」“はじめに”のコメントそのままですが、まさしくその通り。そして、1999年から高雄病院ではこの食事療法がすすめられており、この食事療法によって、長期の良好な血糖値の維持、メタボリックシンドロームの改善などの結果もでています。
 この本は単なるメニューブックではなく、症例の紹介、糖質制限食のメカニズムなどもわかりやすく解説されています。2型糖尿病の人は食品中に含まれる糖質1gで血糖値は3上昇します。後半にある食品糖質量の表も参考になります。食事の中の総糖質量をどう制限してゆくか、自分はどれくらい食べてよいのか(食後血糖180以下に押さえるように)それぞれにあったメニューの参考になります。シリーズ2冊目の「ごちそうレシピ」とあわせてメニューの糖質量をみて、それぞれにあった献立をたてることに役立つでしょう。
 嗜好の問題で糖質制限食が出来ない方もいるとおもいますが、血糖コントロールについては糖質量を考えないことには話しになりません。ひとりでも多くの方にこの本を読んでいただき、糖質制限食が糖尿病食事療法のスタンダードとなることを願っています。
 本書にもあるとおり、「医療機関にかかっている方は内服薬等含めて主治医と相談の上でこの食事療法をしてください、腎機能の低下している人にはこの食事療法は適しません」この食事療法があえば、しっかり理解して取り入れてほしいと思います。従来の食事療法で血糖コントロールされている方はそのまま、続けられたら良いと思います。



PR
忍者ブログ [PR]