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死学 安らかな終末を、緩和医療のすすめ死学 安らかな終末を、緩和医療のすすめ
大津 秀一
小学館 刊
発売日 2006-12-15


出版社/著者からの内容紹介
家族を病院でみじめに亡くさないために
大津医師は大病院で末期がん患者が延命治療で苦しみ、惨めに旅立つ様をイヤと言うほど見て、無力感を味わっていた。やがて「緩和医療」を知り、患者の苦痛は激減した。そして彼は日本一若いホスピス医になり、緩和治療を広める決心をする。日本の医者は病を治すことは学ぶが、患者の苦痛を取ることはあまり学んで来ないという。大津医師は一般病院で末期患者にもっと緩和治療は取り入れられることを願い、患者、家族にも理解して欲しいと言う。万人にやがて訪れる死。日本で安らかな終末を迎えるための四条件とは? 健康な時にこそ考えておき、より良い選択をしておいてほしい。


誰もが通らなければならない通過点だから必読! 2007-02-27
私の父は、末期の肺がんで余命1年以内と診断された。気の弱い父に私たち家族は告知という選択肢を選ばなかった。若い担当医が、やみくもに告知を勧めたので、余計に告知という選択肢に抵抗を感じてしまったのかしれない。もし、当時、この本を読んでいたなら、父に最良の最後の数か月を過ごさせてあげられたのではという思いがしてならない。実際、医療技術が発達したために、現代人は逝くタイミングすら失っているのではと思わされることもしばしばである。また、下手をすると、自分自身が機械によって無理矢理生命を維持させられる危険性も多々あるわけで、健康な時、若い時に、誰でもいつかは迎える自己や家族の終末について考えておくべきだと思わされる1冊。誰にでもわかるような表現、ストーリーを持たせた非常に読みやすい作品。現在、問題になっている人工呼吸器問題なども見えてくる。ただ、この作品はタイムリーな話題を狙って書かれたものではなく、現役若手ホスピス医の真摯な気持ちから出来上がった作品である。


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