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糖尿病が良くなるごちそうレシピ ─糖質制限食の実践法
江部 康二 /?野 邦子
東洋経済新報社 刊
発売日 2006-02-10



要するにアトキンス式
医者が漢方薬を積極的に使うことが珍しかった頃から、アトピー治療を漢方や断食療法からアプローチしたことで知られる、あの江部先生が書かれたのに興味を持ち読んでみた。

で、感想だがこれはダイエットの神様でアメリカの医師のアトキンス氏が、1970年代に開発したローカーボダイエット(低炭水化物ダイエット)を、日本風にアレンジして(脂質や肉の摂取量を減らしてある)、糖尿病患者向けに出版したものだと思った。

ダイエット本の立場から見ればこんなの正直目新しい視点はないが、医者が書いた糖尿病患者のレシピ本では、ここまで炭水化物断ちを徹底するのは珍しいかも?(どの医者も炭水化物か減らせというが、ここまで徹底的に指導する医師ははじめて見た)

自分の場合はこの本のとおりにやると見事に体重も血糖値も下がったが、炭水化物の欠乏から頭がボーっとして困ったのと、ホルモンバランスが崩れ気力も体力も落ちた。

でも体質に合う人もいるだろうから、この方法は別に否定はしない。





主人が糖尿病で医者から1600kcal以内で食事をとるようにと指示されました。
私も栄養学を短大で専攻しましたのでそれなりの知識があるつもりです。江部先生が研究された糖質制限食も参考のため買いました。レシピそのものはとてもおいしそうでバラエティーに富んだものでいいと思います。しかし、日本人にとって余程切羽詰まった状況に追い込まれない限りご飯抜きの夕食はきついと思います。ご飯のカロリーを低く抑えるためのこんにゃくライスなどを半分混ぜて炊いた玄米食などを軽く食べ、その代わり高カロリーなメニューの量を減らすなど臨機応変にしたほうがいいような気がします。この本は主食さえ抜けば糖尿病がよくなるみたいに書いてありますが、万人向きではないと思います。運動量が少なく新陳代謝が衰えている中高年から老人が夕食に平均750kcalもの食事を摂った場合本当にダイエットできるのか疑問です。私は朝食450kcal、昼食550kcal、夕食600kcalの食事でもじゅうぶんにバラエティーのある食事が作れています。極端な糖質制限は低血糖に陥りやすいという問題も出てくると思います。平均的な食事の中で炭水化物と糖質の摂取を低く抑えるように心掛けるようにしたほうがいいと思います。ただ食事の献立はとてもおいしそうで糖尿病食を楽しく続けられそうな内容です。重症の糖尿病の方はこのほんの方法をやってみる価値はあるかも知れません。

母が糖尿病のため、家族揃っていろいろ努力していました。万歩計つけて歩かせたり、食事もカロリーの低いものを食べさせたりと、窮屈に生活させていました。私自身もたいへん窮屈でした。医師に指示されることをがんばってできる日もありますが、「もういいや」とあきらめたくなる日もありました。彼女が甘いジュースをこっそり飲んでるのを見つけてさんざん怒ったこともあります。でもこの本を読んで、糖尿病を誤解していたことがわかりました。糖尿病の正体を誤解していたことも分かりました。誤解のうえに立って努力していたため、いままでしてきたことがばかばかしくなったことも確かです。たいへん分かりやすく書かれていて
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